歯並びが原因というだけで健康な歯を抜きますか?矯正治療は顎関節症など噛み合わせのことも考えて治療しましょう

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歯を抜かない矯正治療

ブラキシズムについて

ライト兄弟が始めて空を飛んでからこの100年間、人類は素晴らしい進歩を遂げ、人間は月にまで行けるようになりました。

ところが歯科という学問はどうでしょう?
虫歯ひとつ予防することも、できていません。

80年前の歯周病の教科書を見ると、歯周病の予防や治療は「歯石やプラークを完全に除去して、患者にブラッシングを徹底させることだ」と書いてあります。
80年前から何も進歩していません。根本的な考え方がどこか違う方向を向いているのではないでしょうか。

口腔内には350種類の常在菌がいて、その内、歯周病に関係が深いとされるものが4つぐらいありますが、歯周病菌は特定されていません。ところで、ミュータンス菌が虫歯を作るという話が嘘なのはご存知でしょうか?歯医者でも知らない人がいるのですが、そんな話が未だにまかり通っているのは先進国では日本だけです。キシリトールが虫歯を予防するというのも真っ赤な嘘です。さすがに今はキシリトールの入った製品から「虫歯予防」という効能表示が一切なくなりました。

話をもどして、歯周病は現在、抗原抗体反応(免疫反応)としてとらえられています。リンパ球、マクロファージ、プラズマ細胞、破骨細胞などが複雑に絡み合い歯周組織を破壊するメカニズムは、かなり詳しく解明されています。つまり細菌による感染症という概念です。そこで、感染症だから菌を殺してやろうという発想がでてきてます。

それ自体は否定できませんが、もっと大事なことがあります。それは「歯」という器官の特殊性です。 歯というのは、体の内部から外部へ突き抜けているということが、大きな問題となります。つまり、組織の連続性が断たれているということです。

こんな器官は他にありません。言いかえれば、直腸癌の手術をした後の人口肛門と同じということです。この大きなハンディーから感染を防ぐために、歯には角化した歯肉、強靭な繊維、歯肉溝の存在や好中球、浸出液などが機能しています。何らかの原因によってこの防衛機能がうまく働かなくなった時に、細菌が上皮の中に進入して感染が成立します。

歯科では一般的に、この感染が成立した後のプロセスのみを追求しています。 だから100年経っても予防できないのではないでしょうか?そこで注目されてくるのが、咬合(咬み合わせ)です。つまり「力」の問題が感染の成立と大きく関わっているだろうというのが私たちの考え方です。この分野の研究は殆どありません。

歯科では一般的にに咬合と歯周病の関係をあまり考えていません。現在、大学などではこの「力」と感染、特に就寝時ブラキシズム(歯ぎしり)とのかかわりの研究が行なわれており、かなりの成果が出てきています。

みなさんが食事をする時は、上の歯と下の歯の間に食べ物が入りますので、直接歯と歯がこすり合わさることはほとんどありません。日中、力仕事をして歯を食いしばる方もいますが、普通の方は起きている間に上の歯と下の歯が接触している時間は、たったの10分位だろうと言われています。

問題なのは、夜寝ている無意識の時間なのです。歯ぎしりはレム睡眠(夢を見ている浅い眠り)の時に、一晩に何十回、何百回も繰り返されます。大人の男性でも最大90kgもの力でガリガリとやってしまうのです。

今まで、「咀嚼」中心で物事を考えてきた歯科医学は、今大きな転換を向かえようとしています。

ポイントを要約すると・・・


  • 歯ぎしりというのは、悪いもの(病気)ではなく、日常生活におけるストレスの発散機構として、重要な役割をしている。(歯ぎしりをしない方はいません。音が出る出ないはありますが)
  • ところが、ある咬み合わせの場合、通常よりも筋肉の緊張が高まり、その歯軋りによって特定の歯に異常な力がかかる場合が出てくる。
  • その結果、虫歯、歯槽膿漏、歯の異常なすり減り、顎関節症、詰め物かぶせ物の脱落、破折、歯の付け根の部分のすり減り等の症状が、いくつか組み合わされて出てきてしまう。
  • よって、歯ぎしりをしても異常な筋肉の緊張がおこらず、また特定の歯に異常な力がかからないような咬み合わせを作ってあげれば、上のような病気に対するリスクを軽減できることになる。

正しい咬み合せとは?

美しい機能的で正しい咬み合わせとは、個人によっていろいろなバリエーションがあります。
私たちの考える理想的な咬み合わせとは、

  • 奥歯のサポートが確立している
  • 早期接触がないこと
  • 咬頭干渉がないこと
  • 咬合干渉がないこと

専門的になりますので詳しい説明は省きますが、「前歯の見た目」だけではなく、上の条件を満たしたうえで審美的に美しい咬み合わせを造ることが理想だと考えています。
そのためには、X線検査、模型検査、アキシオグラフによる顎機能検査、歯周病の検査等により、診断して治療方法を決定します。
特に顎関節に問題のある患者さんは、アキシオグラフによる検査が有効です。これは、オーストリア咬合学の権威であるRudolf.Slavicek教授が開発した顎の動きや咬み合わせを3次元的に検査するシステムです。

アキシオグラフ(写真右)のシステムを使うことによって、顎関節に機能障害がある患者さんの状態を、客観的に正確に判断することができ、「手さぐり」ではない科学的な治療を行うことができます。

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